デイジーチェーンの選び方

登山技術

デイジーチェーンの使用目的は、スタカット・マルチクライミングでメインロープからセルフビレイ(自己確保)をセットするまでの安全確保、懸垂下降する際の確保器とバックアップのセットまでの安全確保や、トップロープをセットする際の安全確保など自分自身の転滑落危険を防ぐために使用します。

UIAAによる安全基準

デイジーチェーンはセルフビレイ(自己確保)の補助として使用されますが、本人もしくはパートナーの安全を確保するためにもUIAAによる強度規定が設定されています。UIAA(国際山岳連盟)とはクライミング用品の強度基準を定め、UIAAによる安全性基準テストをクリアすると「UIAA SAFETY LEBEL」のロゴ表示を認められます。

デイジーチェーンの危険な使い方

ブラックダイヤモンドの販売元であるロストアローではデイジーチェーンの危険な使用方法について警告しています。デイジーチェーンを安全に使用するためには安全環付きカラビナが2枚必要になるため、少しでも道具の数を減らしたい小生は、ダイナミックランヤードに使用を変えました。

デイジーチェーン全長の引っ張り強度は11kN*~19kNありますが、各ポケットは1.3kN~3kN程度の荷重で縫い目が破断します。図1のように、2つのポケットの縫い目をまたぐ形でカラビナをクリップすると、縫い目が破断したときカラビナがデイジーチェーンから外れるため、もしこのカラビナに体重を預けていたとすると大変危険です。1つのポケットに1枚のカラビナをクリップして荷重すれば、縫い目が破断しても下側のポケットが受け止めてくれます。

Lost Arrow

デイジーチェーンで身体とプロテクションとの間隔を調節するときは、必ず図2-aのようにポケットにカラビナを掛けて行って下さい。図2-bのようにポケットのみで調節すると、縫い目が破断した場合デイジーチェーンがカラビナから完全に脱落する可能性があります。

Lost Arrow

ダイナミックランヤード

デイジーチェーンは本来、セルフビレイ(自己確保)までの補助的な役割なのですが、ソウスリングを複数繋げることで強度をもたせたダイナミックランヤードがあります。複数のループで固定分散ポイントをセットするこで、直接(ダイナミック)パートナーを確保する事が可能です。ただし、マルチクライミングなどで自己脱出の必要性が想定される場合は、ダイナミックな使用は避け、メインロープからセルフビレイをセットすべきでしょう。

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